タウンニュ―スに取材

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townnews
平成21年5月28日号


以下、記事全文

瀬谷区に新たなお産場所
本郷に「Angel Birth山方助産院」開院

今年3月、瀬谷区本郷に「Angel Birth(エンジェルバース)山方助産院」が開院した。
減っている分娩場所の新たな担い手として期待されている。

瀬谷区の2008年1年間の出生数は1131人、区内での分娩数は約3000人だった。

区内には、安達産婦人科医院と堀病院の産婦人科2院があり、分娩を扱うのは堀病院とAngel Birth山方助産院の2院だ。

今年3月、湘南厚木病院に助産師として勤務していた山方千賀子さんが「Angel Birth山方助産院」(区内本郷1の6の2)を開院させた。全国でお産を扱う産婦人科が減っている現状に山方院長は「出産する場所がなくなってしまう」と奮起し、地元瀬谷で開院を決意した。年間の可能分娩数は60件で、スタッフは、助産師5人(常勤1人、非常勤4人)、看護師2人(非常勤)。提携病院は聖ローザクリニック(戸塚区)、湘南厚木病院(厚木市)、塩塚産婦人科(厚木市)の3院。院内は診察室と、和室と洋室の分娩室があり、アットホームな空間づくりを目指しているという。同院に通院する妊娠5か月の曽我部友美さん(旭区在住)は、「子どもも立ち会って出産で来て、自宅に近い気持ちで安心できる。この助産院で妊婦健診の補助が使えて良かった」と話した。

助産院も減少傾向
今年度から市の取り組みとして妊婦健診の補助が5回から14回に増えた。昨年度までは、助産院では指定の5院でしか補助を受けられなかったが、今年度からは市と契約しているすべての助産院で補助するようになったという。
近年お産が出来る場所がなくなっていることが問題となっているが、分娩を扱う産科とともに助産院も減っている。その背景のひとつに、2007年4月に施工された医療法19条の改正により、有床の助産院は医療機関との提携が義務付けられたことが関係している。病院の人手不足などを理由に提携を断られ、提携医療機関が見つからずに閉院を余儀なくされた助産院も少なくないという。